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「その笑顔を大切にしたい」カンボジア・スタディツアー高校生レポート:近藤礼奈(2/5)

2015/05/07近藤礼奈

三日目

この日は午前にSVA(公益社団法人シャンティボランティア会)へ訪問した後、スラムでの移動図書館事業を見学させていただきました。バスでスラム街まで移動している最中、子どもたちが私たちを受け入れてくれるか不安でしたが、いざ到着するとみんな快く迎え入れてくれました。

紙芝居を始める先生、それを真剣に見つめる子どもたち。紙芝居が終わった後は参加者それぞれが持ち寄ったおもちゃでこどもたちと大はしゃぎ。たくさんの笑顔がそこに溢れました。私は自らの経験から、貧困は心までも貧しくしてしまうと考えていましたが、子どもたちの心はとても豊かで温かかった。子どもたちを抱きしめたとき、普段から突き刺さっていた私の中のトゲが一瞬にしてなくなっていくのが分かりました。こちらが元気を貰えるようなパワーを子どもたちは持っていました。幸せのかたちは人それぞれであって、何かと比べたり、社会のものさしで測ったり、そんなものは全く必要ないのです。”そこに笑顔がある”、私はその笑顔を大切にしたいと思いました。

午後は体の不自由な女性たちが洋裁技術を習得するためのNGO、CHAに訪問させて頂きました。建物の中には女性たちの手作り商品が並べられていて、どれも可愛らしくって見惚れていました。私は天女のストラップを購入したのですが、とってもお気に入りで今でも鞄に付けて一緒に出かけています(笑)。スタツアメンバーからも好評でした。業務中の職場を見学させていただいたのですが、例え身体のどこかに不自由を抱えていても、目標に向かって意欲的に働く姿を見て勇気づけられました。女性たちとの交流の時間をいただいて覚えたてのクメール語と指差し会話長を使ってのお喋り。

「こんにちは」(チュムソアップスオ)
「私の名前は礼奈です」(クニョム チュモッホ レイナ)
「18歳です」(ドップラムバイ チュナム)
「あなたの名前は?」(チュモッホ アヴェイダユ)
「何歳ですか?」(アユ ポンマーン チュナム)

こちらが伝えようとしているのを優しく見守って笑顔で答えてくれる。上手く伝えられずに歯がゆい部分もありましたが、言葉が通じなくても笑顔は通じるのだと思いました。交流の後は女性たちが日本の歌をうたってくれました。曲は中島みゆきの「糸」ととなりのトトロの主題歌「さんぽ」。スタツアメンバーも一緒にうたってみんなで大合唱。音楽でも 通じ合うことができました。

スラムの移動図書館やCHAへ訪問して感じたことは”笑顔は人と人を結ぶ”ということ。例え言葉が通じなくてもそこにひとつでも笑顔があれば周りにも笑顔が溢れる。それにカンボジアの人は笑顔がとってもとっても素敵なんです。笑顔って大切だなあと改めて気づかされました。

夜は夕食を済ませた後、バスに乗って川沿いを見学。その川沿いには立ちんぼさんという、女性たちが売春のために立っていることがあるのだそう。この日、姿を確認することはできませんでしたが、売春宿だけではなく、こうした路上でも売春の取引が行われていると思うと、一体どこまで売春が蔓延しているのかと怖くなりました。一見、普通のマッサージ店だと思っていても、実際は売春宿であったり、人の目を掻い潜って売春が行われていることも少なくはないのです。お店の前の椅子に座って客を待っているであろう女の子たち。それをバスの中から見ている自分。私には一体何ができるのだろうか。

四日目

この日は午後からバッタンバンへ向かうためバスで移動。長い移動時間が終わり、現地の若者との交流会を含めた夕食。ここでびっくりしたのがみんな英語がペラペラ!私はクメール語も英語も挨拶程度しか話すことができなかったので”身振り手振り”でなんとか会話するのが精一杯。英語くらいはきちんと勉強しておくべきだったと少し後悔(笑)。

カンボジアの人はお酒に酔うととても陽気になって、印象に残っているのはとにかく何度も乾杯すること。クメール語で”乾杯”は”チョルモイ”と言ってあちこちで「チョルモーイ!」と声が上がっていました。みんなとっても楽しそうで私も成人したら陽気にチョルモーイ!したいです!楽しい時間はあっという間に過ぎるものでお別れの時間。最後はみなさんからクロマーをプレゼントしていただいて早速巻いて記念写真。大切に使わせてもらいます。明日からはタサエンでの生活。どんな暮らしなのだろう?

近藤礼奈

寝屋川高等学校2年生(参加当時)。2015年カンボジア・スタディツアーに高校生チャレンジ枠として参加。

近藤礼奈カンボジアレポート

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