(C) Natsuki Yasuda

「ただ平和を願うのではなく、現実をしっかりと受け入れること」カンボジア・スタディツアー高校生レポート:近藤礼奈(4/5)

2015/05/07近藤礼奈

七日目

この日は出発前に高山さんに除去した地雷の実物を見せていただきました。地雷にもいろいろな種類があって今回、そのうちの一つの地雷を参加者のひとりが実際に踏んでどのような仕組みなのか体験していました。(地雷除去後のもので爆発する危険性はない)。手のひらサイズ程の大きさである程度、体重がかかると「カチッ」と音が鳴りました。除去後の地雷で爆発する危険性はないけれど、カチッと鳴る音が不快で言いようのない恐怖がありました。

2日間でしたが、高山さんから学んだことがたくさんありました。ただ平和を願うのではなく、現実をしっかりと受け入れること。今回、タサエン村へ来て村人と触れ合ったり地雷処理を見学したり、タサエンで経験できたことは私に大きな影響を与えてくれました。またもう一度、いや、これから何度でも行きたいと思える場所になりました。高山さんをはじめディマイナーさんたち、村の人々、本当にありがとうございました。お別れをしてバスでシェムリアップへ。シェムリアップはあのアンコールワットがある街です。

八日目

この日の午前はNapura works代表の吉川舞さんと一緒にクーレン山へ訪問。バスで山を登ること約40分、ここからはバスで進めないためバイクタクシーで登ることに。これがもうすごくてマンガに出てくるような大きなでこぼこ道を進んだり、水たまりの上を通ったり…。かなりスリリングでとっても楽しかったです。

バイクタクシーに乗って20分ほどするとクーレン山に到着。このクーレン山には50を超す遺跡が残ってますが、全部を見て周るとなると1週間はかかるそう。クーレン山はアンコール遺跡群、シェムリアップ市内を通ってトンレサップ湖に注ぐシェムリアップ川の源流なのだそうです。いくつかの遺跡を回って思ったのはまるでアニメの世界へ入ったかのような壮大さ。自然の力をたっぷりもらっておいしい空気に気分もリフレッシュ。クーレン山はカンボジアにおいて聖なる山と見なされ、巡礼に山を訪れるヒンドゥー教徒や、仏教徒にとって特別な宗教的意義があるそうです。またそこは、王ジャヤーヴァルマン二世が西暦紀元802年にジャワからの独立を宣言した場所がクーレン山であったことから古代クメール王朝発祥の地としてカンボジア人に対して大きな象徴的重要性を持っているそう。

このクーレン山に関しては帰国してからも調べたのですが、大きな歴史があって、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたいなと思いました。カンボジアといえばアンコールワットが大変有名ですが、カンボジアに行く機会がある方はぜひクーレン山にも行ってみることをおすすめします!

午後からは児童買春撲滅に取り組む日本のNPO法人かものはしプロジェクトファクトリーへ訪問。かものはしファクトリーは2002年に設立され現在では20代全般の120人ほどの女性がこのファクトリーで働いているそうです。カンボジアでは貧困層の家庭がお金を得るために子どもを売春宿に売ってしまうということがあり、かものはしプロジェクトはそれを食い止めるために大人に仕事を与え子どもに教育を行っています。大人に仕事を与えるというのも家が貧しいと子どもが売られるリスクが高まるため仕事を提供し、貧しさから抜け出すことで子どもは売られずに学校に通うことができます。警察官への教育や食堂を使用しての英語、料理、性教育などを子どもたちに教えているそうです。警察官への教育では、売春宿撲滅の意識を高め、実際に売春宿が減るなどの変化もあります。

女性たちが働くファクトリーを見学させていただきましたが、小さな子どもが居ても安心して働けるように母子ともに休憩できるスペースなどがあり、働く女性たちを気づかったファクトリーでした。このファクトリーではイグサを使った商品を作っており、ブックカバーやペンケースなど日常で使える製品を売っています。(そしてどれもかわいい!)。私はエコバッグを買いましたが今でも大事に使っています。

ファクトリー見学の後はここで働く女性のお家を見学させていただきました。お家には鳥がいっぱい!お父さんが鳥がとてもお好きなようで私たちの前で鳥と会話をしたりお家の鳥をゆっくり見せてくれました。その姿はまさに鳥おじさん!ココナッツおじさんに続いて次は鳥おじさんです(笑)。もちろん鳥だけではなく、きちんとお家の中を見せていただきました。台所が外にあったりお家の横に牛が歩いてたり、私たちの生活では考えられませんよね。どんな生活なのか、一度こういった村で長く生活してみたいと思いました。

鳥おじさん一家とお別れしてバスでホテルへ。ここ数日思うのが、きれいなトイレやお湯がでるシャワー、ふかふかのベッド。当然だと思っていたことがありがたいと思えるようになっていました。さあ、明日はアンコールワット観光です。

近藤礼奈

寝屋川高等学校2年生(参加当時)。2015年カンボジア・スタディツアーに高校生チャレンジ枠として参加。

近藤礼奈カンボジアレポート

comments powered by Disqus

Next Quest