「僕には夢がありませんでした」カンボジア・スタディツアー高校生レポート:三浦優哉1

2014/04/11三浦優哉

はじめに、僕には夢がありませんでした。少し語弊があります。夢はあり、それは医者になるということです。これは小学校2年生の時から志している夢です。しかし、特に高校に入ってから小中学校の時のような夢の輝きがまったく感じられなくなりました。

というのも、高校生になれば偏差値などで大学入試をすごく意識させられてしまい、以前ほどの新鮮さがなくなってしまっていました。燃え尽きてしまっていたのかもしれません。仕方がないことですが、医者になるということは医学部に入る、医学部に入るには人並み以上の勉強をしなければいけない、すると模試や定期テストの点数がやはり目に付けられてします。加えて、僕はあまり勉強ができる方ではないので何も知らない大人たちは学部転化などを勧め、夢の実現は無理だと否定します。そんななかで僕の夢はだんだんと鮮やかさを失っていきました。

そんなことを考えながら何気ない日々を過ごしていた僕ですが、CFC(チャンス・フォー・チルドレン)の奥野さんから今回参加さしてもらった「安田菜津紀さんとのカンボジアスタディツアー」の案内のメールが届きました。以前から国境なき医師団に興味があり、講演会に参加したことがあったので、発展途上国での無料医療などに憧れ、とても興味がわいてきました。

ですが、カンボジアのことについては全く知りませんでした。まず選考の作文を書く前にいろいろ調べてみました。それに加えて、もう一つの作文「日本の貧困問題について」も調べてみました。ここでは僕が思う日本の貧困問題は教育格差であるとまとめました。僕自身、家庭の金銭的な事情で塾や予備校に通えません。勉強したくてもお金がないからできない、これは教育格差にあたります。後にツアー中ずっと教育格差について興味がもてたのはこの作文がきっかけだったはずです。たくさん調べてとにかく自分の書きたいように書いた作文でツアーに行けることが決まった時はとても嬉しかったです。

少しずつ日本を旅立つ日が近づくにつれて、緊張や期待、そして不安も大きくなっていきました。そんな中で関西のみんなと関空で合流し、ベトナムでは関東のみんなと合流し、ついにカンボジアに着きました。最初に思ったことはみんなと同じだと思いますが「暑い!」。

空港から夕食をするまでの道路はとても印象的でした。とにかく日本と雰囲気が似ているようで似ていなかったです。車は右側通行、5人乗りのバイクが横を通り過ぎ、馬車の馬がバイクになったような乗り物(トゥクトゥクといいます)がそこらにあり、信号は全然守られてなく、そもそも大きな道路行かないと信号がなかったりしました。初めての海外ということもあり、すごく新鮮に感じることができ、5か月前に行った修学旅行のように心のどこかわくわくしていました。

自己紹介を含めた最初の夕食はとても楽しかったです。みんな知らない体験を過去にしているのは当たり前ですが、それを聞くことでぜひ僕もそんな事をしてみたい、もっとこうなりたい、この人ともっと話してもっといろんなことを聞きたいなどいろいろ思った最初の場でした。今回ツアーに参加していた高校生5人のうち4人で食卓をともにすることができたので沢山の話が聞くことができ親近感がわきました。もちろん年上の2人にはとても学ぶ的点があり、もう一人の高校生チャレンジ枠の女の子にはこの日だけでなくツアー中、終わってからもですが驚かされることばかりでした。

ホテルについて最初のミーティングは自己紹介から始まり、カンボジアの歴史についての勉強会で終わりました。正直、カンボジアの歴史なんて…と軽視していた僕はあとで痛い目にあうとは思いもしてなかったです。そんなことをしていると第1日目はすぐに過ぎていきました。このときはこのツアーはとても長いものになると思っていました。

写真:安田菜津紀

三浦優哉

兵庫県立西宮甲山高校2年生(参加当時)。2014年春カンボジア・スタディツアーに高校生チャレンジ枠として参加。

三浦優哉カンボジアレポート

comments powered by Disqus

Next Quest