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「世間の声に惑わされてはいけない」カンボジア・スタディツアー高校生レポート:西端雅(4/5)

2015/05/07西端雅

七日目

タサエン出発する前、高山さんのお話を聞く。「戦争のない社会をつくるには」まず現実を直視し、人々がそれぞれにできることをする。「自分の思想をつくる」世間の声に惑わされてはいけない。

タサエンを離れるときには、弟くんのお父さんもお見送りに来てくれていた。「どこへ向かうの?」と聞かれ、シェムリアップと伝えた。握手をする。笑顔で「ありがとう」と言ってくれた。本当に温かくて、素敵な家族だな改めて思った。高山さん、宿舎のみなさん、村の方々に感謝し、シェムリアップへと向かうため、別れを惜しみながらバスに乗り込んだ。

移動中は、ほとんど寝ていた。気付いたころには、バスがシェムリアップに到着。その後、トゥクトゥクに乗り、近くのゴミ山と呼ばれている場所へ向かった。名前の通り、様々なゴミで山のようになっている。人は住んでいて、ここで働く。他のところからここまで来ている人もいると聞いた。当然、生ごみも捨てられているから臭いもかなりきついもので、ハエも今までに見たことがないほどの数だった。日本での生活ではなかなか嗅ぐことのないその臭いは、私たちが日ごろから清潔な環境で暮らし、どれだけ恵まれているのかを痛感させるものとなった。そして、聞いた。このゴミのほとんどは、観光客が出すゴミだと。ゴミ山をつくっているのはわたしたち自身なのかと、言葉が出なかった…。だけど、ゴミ山に住む人たちは突然来た私たちを追い返すこともなく、笑顔を向けてくれる人もいた。ここの人たちにとって、このゴミ山はただのゴミではない。ここでのことがあまりにも複雑で、帰りのトゥクトゥクでは会話はなかった。

夜は、近くのナイトマーケットで自由行動。女子3人でぶらぶら歩いた。少し買い物をし、お腹がすいてなかったのでお店には入らず、屋台で売っていたケバブを食べた。屋台のフルーツジュースが美味しくて2回も飲みホテルに戻る。

ホテルで集まり、シェムリアップにきて最初のミーティング。タサエンでの2泊3日で私たちは、多くのことを学んだ。命の大切さ、相手を思う心、現実を見つめることの意味…。そして、ゴミ山に行かせていただき、ここでも「生きる」ということについて向き合った。どこの国の人でも、どんな言葉を話していても、どんなところに住んでいても、私たちはみんな同じ人間で、ひとりひとりに大切な命がある「リスペクトを常に」この言葉を忘れず、生きていきたい。

タサエン2日目くらいから疲れで食欲はなくなっていたように思うけど、ここへきて、身体に痛みが出ていた。ミーティング後すぐ部屋に戻り、明日に備え、すぐに眠った。

八日目

この日は、クーレン山でのアクティビティや児童買春撲滅に取り組む日本のNPO法人 かものはしプロジェクトのファクトリーを訪問する予定だった。が、昨夜早く寝たにも関わらず、体調は戻らなかった。戻るどころか身体の痛みは悪化していた。まだ少しは口にできていた食事も、食べると胸やけしたようになるので、まともに食べることができず、この日はホテルで休んだ。くり返す急激な身体の痛みがとにかくつらくて、8日目のことは外の工事の音しか覚えていない。

西端雅

第一学院高等学校3年生(参加当時)。2015年カンボジア・スタディツアーに高校生チャレンジ枠として参加。

西端雅カンボジアレポート

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