(C) Natsuki Yasuda

「私にはたくさんの家族ができました」カンボジア・スタディツアー高校生レポート:西端雅(5/5)

2015/05/07西端雅

九日目

アンコールワット観光と自由行動の1日。そろそろ帰国が迫っているので、私は念のため病院に行くことに。着いた病院は本当にすごかった。地元の大きな病院よりも、はるかに綺麗なところで驚いた!!!英語ができない私は、日本人女性の通訳の方、そしてずっと付き添ってくれていた山さんに心の中で何度感謝したかわからない(笑)。血圧、体重と熱を測り、採血をする。診断の結果は、ツアーでの疲労などで筋肉が硬直しているのだろうということと、軽い脱水症状。仮入院の点滴だけで、広い個室の病室だった。さらに驚いたのが、日本食などがあるらしく、少し日本食が恋しかった私は久しぶりにちゃんとした昼食をとってみることにした。頼んだ親子丼のパワーで頑張ったものの、半分くらいしか食べることができず…あきらめて、点滴が終わるまで睡眠をとった。

点滴で少しだけよくなったので、みんなと合流して、夜はさよならディナー。3月にバースデーのスタツアメンバーと菜津紀さんへの誕生日サプライズがあることを知っていたので、参加できて本当によかった。相変わらず、野菜などを少しか食べれなかったけど、ワニのお肉を2切れくらい食べれたので満足でした(笑)。はっしーさん、菜津紀さん、Happy Birthday!!!

そして、最後のミーティング。もうすぐ終わるツアー。1人ずつ思うことを話していく。みんなの話を聞きながら、みんなと出会えたことの幸せと感謝をたくさん胸につめこんだ。そんな気持ちだったから、あまりにも号泣しすぎて話そうと思っていたことが半分くらいしか言えなかった気がする。みんなの気持ち、決意を真剣に聞いた。

ホテルの部屋で荷物をまとめつつ、帰りたくないと2人で話した。

十日目

カンボジア最後の日。午前は身体がまだ少ししんどかったのでホテルでゆっくり休む。そして午後はチェックアウトまで自由行動。昨日の点滴と処方された薬が効いたのか、だいぶ元気になったので、チャレンジ枠の2人で買い物にでかけた。最後に、またひとつ、思い出ができる。

空港までの車内でのことも、全部大切な思い出。空港に着いた時には、もう帰るんだなと寂しくなった。菜津紀さんともここで別れた。また来ると誓って、カンボジアにも別れをつげた。別ればかりで寂しかったけど、きっとまた会えるので、悲しさはなかった。

こうして、カンボジアスタディーツアーが終わる。

最後に。

カンボジアスタディーツアーの関係者の皆様、そして、滞在中お世話になりました団体の皆様、本当にありがとうございました。

この貴重な11日間は、決して当たり前のことではありません。たくさんの方々の応援と後押しがあったからこそ、高校生チャレンジ枠として参加できました。このツアーで、命の尊さや現実と向き合うことの大切さを学びながら、伝えることの難しさとその責任について考えることも多かったように感じますが、このレポートでたくさんの人に何か伝わるものがあればいいなと思っています。

そして滞在中に色々な場面で大きな愛にふれることも多く、私が求めていたものが目の前にあった日、命の重さと生きる意味について考えた日、そんな日の夜は精神的に押しつぶされそうになりながらホテルのベッドで静かに涙したこともありました。それほどに内容の濃いこのツアーの中で、私にはたくさんの家族ができました。

普段は、親や友達にも泣いているところは見せたくなくて。我慢強くやってきた自分も、今までの悲しさや寂しさも全部無駄になりそうで、人前では泣かないよう、できるだけ我慢するのが自分の中での約束ごとのようになっていました。ですが、ここまで自分の気持ちや弱さを、自然に見せることができた11日間。とくに誰かを頼ったり、甘えたりすることが苦手な私が、寂しい、悲しい、ひとりはつらいと言ってもいい、そしてそんな自分を受け入れてもいいんだということをこのツアーで初めて思うことができた。それは、みんなが私を包むように優しく受け止めてくれたからです。帰国後も、スタツアメンバーのことが恋しいと言うと、「またみーんなでご飯、囲もうね!」「今日、ふと、みやちゃんのことを思い出したよ!」と、言ってくれました。

「大きな家族だと思ってね」。
「みやびには、素敵なひとを集める力があるよ」。

どの言葉も忘れられません。どの言葉も私の宝物です。ここでできた家族は、みんなそんな風に優しくてあたたかい人たちでした。

長いレポートになりましたが、私自身の思いをこうして文字にする機会をいただけたこと、そして、スタディーツアーに参加させていただけたこと、心から感謝しています。チャレンジ枠として参加させていただけたことは、きっと、私にとっての人生のターニングポイントでここからが始まりです。私が皆さんからいただいた大きな愛、生きる力を胸に刻みながら、何らかの形で感謝を行動に移していきたいなと思っています。

西端雅

第一学院高等学校3年生(参加当時)。2015年カンボジア・スタディツアーに高校生チャレンジ枠として参加。

西端雅カンボジアレポート

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