ウクライナに喝采!ソチパラリンピック開会!

2014/03/09矢萩邦彦

3月7日、2014年にかけて20時14分に開幕したソチパラリンピック。“氷を割って”をテーマにクリオネ風のダンサーが飛び交う壮大な式典は、会場に詰めかけた4万人を魅了しました。

日本選手団笑顔の入場

今回はトルコ・ブラジル・ウズベキスタンが初参加、冬期史上最多の45カ国。日本の入場で旗手を務めたのは太田渉子選手。「入場行進を目前にしてフラッグを実際に持ったが、選手団のテンションが上がるのを感じると共に、責任の重みも感じた。スクリーンに映し出される自分自身の姿を見て、清々しさと背筋が伸びる思い。しっかりと準備はしてきたので、全力で諦めずに走り抜けたい」とコメント。続いた森井大樹主将は「盛大な開会式の中、ロシアの方々から「GOOD LUCK!」と声援をいただき身の引き締まる思いです。明日から選手一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、チーム一丸となって戦っていきます」と代表として決意を表明しました。日本選手が挑むのは、アルペンスキー・クロスカントリースキー・バイアスロンの3競技。

笑顔で入場した日本選手団は選手16名、役員24名の計40名

ウクライナの入場に喝采

日本よりちょっと早く、36番目にウクライナが入場すると、会場は割れんばかりの喝采!米軍の誘導ミサイル搭載駆逐艦“トラクストン”が黒海に入るなど緊迫する情勢の中での参加決断に、ロシアのボランティアもスタンディングオベーションで迎えました。入場したのは代表選手23人のうちの1人トカチェンコ選手。開会式前に記者会見を開いたウクライナ・パラリンピック委員会のスシュケビッチ会長は「いい成績を期待しているが、恐ろしいことが起こればすぐに撤退する。開会式ではメッセージを込めた行動を行う」と話していました。

バイアスロンのミハイロ・トカチェンコ選手、たった一人での入場に場内が湧いた
会見に応じるウクライナ・パラリンピック委員会のスシュケビッチ会長

日本メディアの扱い

NHKでは開会式の模様を地上波で初めて生中継をしました。また、スカパー!では、専門チャンネルを設けて全競技の中継することが決まっていおり、TwitterなどのSNSでもロンドンパラリンピックに比べて盛り上がりがありましたが、“パラリンピック”に対して“どうでもいい”という検索ワードが関連上位に上がるなど、まだまだ2020年に向けて啓蒙活動の必要性が感じられます。

入場国の国旗とテーマ曲が盛り上がる会場の空間を埋めた

パラリンピックを精力的に取材している記者は「オリンピックとは違った極限の感動がある」といいます。しかし、その感動を現地にいない人に伝えるためには、まだまだ情報の質と量に不足があるのではないかと思います。無関心を関心に。このソチが下地作りに貢献出来ることを願いつつ、取材を続けます。

(2014年3月 Yahoo!個人掲載)

矢萩邦彦(Kunihiko YAHAGI)

教育・アート・ジャーナリズムの現場で活動し、一つの専門分野では得にくい視点と技術の越境統合を目指す日本初のアルスコンビネーター(命名は松岡正剛)。予備校でレギュラー授業を持ちながら、全国で江戸的私塾『鏡明塾』を展開、分野にとらわれない現代版陽明学を実践している。学校機関でも特別講師として平和学・社会学・教育学など講演。また教育コンサルタントとして学生や保護者へのアドバイスに留まらず、講師研修・企業研修等も手がけている。代表取締役を務める株式会社スタディオアフタモードではジャーナリスト育成や大学との共同研究に従事、ロンドンパラリンピックには公式記者として派遣された。

パラリンピック2014

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