(C) 笠原麻由

高校生たちが見た東北2018

高校生・東北スタディツアー2018参加者によるレポート

高校生レポート

高校生・東北スタディーツアーによせて

「そうかそうか、永吏可(えりか)と同い年の子が今年、来るのか…」。南相馬の上野敬幸さん宅にスタディーツアー前にお邪魔したとき、遠くを見ながら上野さんはそう、つぶやいきました。亡くなった長女の永吏可ちゃんは当時小学校2年生、同じ学年の子どもたちは今、高校1年生。7年という月日の重みを、改めて噛みしめました。

陸前高田市で出会った佐藤あかりちゃんは、震災当時小学校1年生でした。もうすぐ中学卒業ということを考えると、彼女が生まれてから歩んできた日々のほぼ半分が仮設住宅での暮らしということになります。日ごろは明るく、小さい子どもたちの面倒を積極的にみる姿は頼もしいのですが、だからこそ彼女なりに背負い込んできたものがあるかもしれません。

月日が経つごとに、復興の歩調がばらけていくことを目の当たりにしてきました。自宅再建がなんとか叶った人、いまだ暮らす場所さえ安定しない人。賑わいを取り戻した場所、ぽつんと取り残されてしまったような街。

それは東北だけに突きつけられた問題ではないはずです。とりわけ今年は災害が相次いでしまった年でした。後悔を減らすためには、学ぶしかない。どうかこの地の教訓を持ち帰ってほしい。出会ってきた人々の声を、高校生たちも私も託されたのだと思います。ではどう、日常の中で活かしていくことができるのか。その試行錯誤には終わりはありません。終わらせてはいけないものなのでしょう。

高校生たちの写真、言葉から感じられたことを、皆さんも身近な方とぜひ、一緒に分かち合って頂ければ幸いです。

フォトジャーナリスト・安田菜津紀

[プログラム企画]
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